二代目米沢彦八登場
米沢彦八の二代目が登場したのは、享保七年ともいいます。現代のように落語家の年代がはっきり分かる時代ではなかったので、いつ生まれて、いつ没したかは分からないのですが、二代目の米沢彦八は、京都を中心として活躍したようです。刀を前に飾って威厳を示しながら、辻話をしました。最後に柳行季を回して銭を集め、「明日は、もっと面白いことをするわ」と言われています。初代は物真似芸が得意でしたが、二代めは、話術が相当たけていたため、当時の噺の発展にも尽くしたとされています。人気は庶民にとどまらず、知識人にまで広がっていきました。
二代目の活躍
初代米沢彦八が亡くなった後、しばらくして「二代目」の米沢彦八が登場しました。この彼は、生まれた年や年代が不明でしたが、主な活動場所は、祇園、北野、東寺、四条河原の夕涼みの場所にやってきて、藍色に染めた登りを立てて活躍しました。先代とはどのようなつながりかは分からないのは時代を感じさせます。