ここでは、本稿で取り上げ切れなかった、そのほかの現代落語家の代表達を取り上げます。順不同・抜けありですので、あの人がいない、この人をもっと上に、なんて思っても許してくださいね。
春風亭柳朝(五代目)
落語四天王の一人とも言われる柳朝。江戸弁で歯切れのいい口調でネタを語る、その江戸前気質が広く親しまれました。
立川談志
現代落語界における巨人、立川談志。天才、神様、とも呼ばれ尊敬される落語家。落語にまい進しながらその枠だけにとどまらない評価を得たのは、彼の天性の知性とセンスのせいかも。
立川談笑
立川一門四天王の一人と言われる談笑、理屈抜きで笑えるその噺に夢中のファンは多いよう。人気が高く、独演会ともなるとチケットが取れないこともしばしば。
立川志の輔
落語初心者でも落語マニアでも、どっちも楽しませ、うならせるのが志の輔といわれます。談志門下で立川流真打昇進、今でも高座で見ることのできる現代の落語家です。
三遊亭円楽
思い浮かぶのは、30代以上なら笑点の司会者の円楽さんかもしれませんが、今は同じ笑点の元「三遊亭楽太郎」がこの名を六代目として襲名。きれいな口調の艶っぽい雰囲気が魅力です。
三遊亭圓丈
落語家の「名跡」、圓丈は、自ら新作落語を続々と生み出し続けた感性の人という印象がありますが、その実、自分のポリシーを持ち、師匠に必要以上に与しないなど、確固たる考えの下自らの道を開いた噺家でもありました。
春風亭昇太
笑点のレギュラー出演者としてもはやおなじみの春風亭昇太。自由闊達な芸風でファンの方も多いのでは?今を生きる人気落語家です。遊びのあるその芸風にも強い魅力があります。
古今亭志ん朝
完璧を求めた至高の求道者、志ん朝。江戸落語のひとつのピークとも評される噺家です。磨きぬかれた話芸は多くのCDなどメディアでも販売されており、今でも生き生きとしたその噺ぶりに触れることができます。
桂枝雀
上方落語の爆笑王、と言えばこの人、桂枝雀です。現代のお笑いのスゴイ人、松本人志だとか千原ジュニアだとかが尊敬を隠さないのでも、その偉大さがわかります。どんな気持ちも吹き飛ばす笑いの力は聴衆を魅了してやみません。
桂歌丸
笑点でおなじみ、ミイラだのハゲだのとさんざん言われる桂歌丸師匠ですが、古典落語を主戦場に高座に立ち、古典演目の発掘にも余念がない落語家です。今では笑点の司会を務め、落語会のアイコンとしても高く評価すべき落語家です。
桂文枝(元 桂三枝)
タレントとしてご存知の方も多いのでは?桂文枝師匠は大阪出身の噺家ですが、「新婚さんいらっしゃい」などのテレビ番組で高い知名度を獲得しました。こちらもあらゆるお笑い芸人からリスペクト(とパロディ)を受ける名噺家です。
桂雀々
桂枝雀に入門、中学の頃には関根勉らを排出したTBS番組の「素人コメディアン道場」でチャンピオンになったという異色の経歴の持ち主。味のある関西弁と、もたついた話し方でちょっと抜けた人物を演じるところなど、なんともいえぬ魅力があります。
芸人から噺家へと転身した桂三度
近年では、お笑い芸人が噺家になるということが増えてきています。その先がけと言えば、2011年に落語家に転身した「数を数えて3が付く数字と3の倍数の数字のときだけ…