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昭和・現代の噺家

紆余曲折の変遷を経て、落語の歴史は現代へと紡がれています。昭和から現代へいたる時期に現れた名だたる噺家たちは、方や名門の新進として、方や八方破れな暮らしぶりとともに知られる天才として、方や幼少期からその世界で鍛えられたサラブレッドとして、落語の歴史に名を刻んでいます。

ラジオやテレビといったマスメディアでも噺家たちは次第に多く姿を現すようになり、日本のどこにいても、そうした名噺家の寄席を楽しむことができる時代がやってきました。

桂文楽の功績

昭和を通して、芸や人望、受賞歴や政治力に優れた噺手は、ずばり八代目桂文楽でしょう。まず、昔からのおしゃべり好きから明治四十一年に初代桂小南に入門した…

八方破れな噺家がいました

戦後の昭和の時代にも、八方破れな噺家がいました。五代目古今亭志ん生です。若い時には、貧乏と道楽の毎日だったといいます。この志ん生の経歴や資料に少し違…

豆落語家から出発

歴史上で名前を残した噺家としては、柳家金語楼という噺家がいます。子供の頃は豆噺家として有名でしたが、声変わりの時期に人気を落としてしまいます。しかし…

そして現在へ

現在の上方落語界に歴史を残した人物といえば、五代目笑福亭松鶴といっても過言ではありません。戦中戦後のドサクサで落語どころではないという時代で、戦争で…